こんにちは!お酒を飲まなくても赤面する、恥ずかしがり屋のスーパーシャイボーイです。
2014年から2015年にかけて放送された朝ドラ「マッサン」が火付け役となり、ウイスキーブームが到来しています。
ミーハーのぼくはもちろん、「マッサン」の影響でウイスキーを飲むようになりました。妻と息子が寝静まった後、夜な夜なサントリーのウイスキーボトル180mlを傾けています。
ただ下戸のぼくは、飲むペースが超スローなので、瓶が空になるのは来年になりそうです。
そんな中、2016年静岡市の玉川地区にウイスキーの蒸溜所が誕生したのをご存知でしょうか?それが
ガイアフロー静岡蒸溜所
静岡市でウイスキーが製造されるなんて、ワクワクしますね!朝ドラ「マッサン」でウイスキー作りの大変さについては学んだばかり。マッサンファンも多いと思うので、注目度もかなり高いはずです!
今回は一般公開に先駆け、オクシズおんぱくというイベントにて、ガイアフローのウイスキー蒸溜所を見学してきたので、がっつりとレポートしたいと思います!
めちゃくちゃステキな蒸溜所でした!一般公開されたら多くの人に訪れていただきたい!
オクシズおんぱくとは?
おんぱくとは「温故知新博覧会」という意味で、その土地の歴史や文化を体験して、学ぼうというイベントです。今回はオクシズおんぱくのプログラムで、ガイアフローのウイスキー工場見学ができました。
「親子で楽しむウイスキー工場」
ということで、ガイアフローのウイスキー工場見学はおんぱくのテーマにピッタリですね。
オクシズおんぱくのWEBサイトはこちら
http://shizuoka-onpaku.jp/okushizu/
ガイアフロー静岡蒸溜所
2016年、豊かな自然に囲まれ、澄んだ空気と美味しい水が魅力の玉川地区にガイアフロー静岡蒸溜所はオープンしました。
静岡駅から車で40分、街中からのアクセスもよく、ドライブがてら訪れる事ができる距離ですね。
静岡のウイスキー蒸溜所だけあって、建物の内外装は静岡市産の丸太が使われているようです。すごいこだわり!
オクシズおんぱく
「親子で楽しむウイスキー工場」
2017年8月6日(日)・20日(日)
①10時30分~11時30分
②13時30分~14時30分
ガイアフロー静岡蒸留所
静岡市葵区落合555
ウイスキー造りを案内
1000円https://t.co/4HaQp0UKsg pic.twitter.com/UznISOTLoe— 静岡商工会議所 広報室 (@shizuoka_cci) 2017年7月31日
ウイスキーの基礎知識
ぼくのようなウイスキー初心者の方の為に、ウイスキーのことをちょっとおさらい。
ウイスキーの原料
奥が深いウイスキーの世界ですが、原料はいたってシンプル。ウイスキーは以下のたった3つの原料から作られるのです。
- 大麦麦芽
- 酵母
- 水
シンプルだからこそ、それぞれの質がとっても大事になってきます。原料の一つである大麦は地元産のものを使用しています。
それ以外にも、ウイスキーの発酵槽はオクシズの杉を使用していますし、ウイスキーを蒸溜する際の薪もオクシズ産です。
静岡ならではのウイスキーが誕生しそうですね!
ウイスキー製造工程
ぶっちゃけぼくも詳しいことはよく知りませんでしたが、今回ガイアフローさんの蒸溜所を見学させていただき、実際に製造に使用されている設備を見てイメージがわきました。
ガイアフローさんの静岡蒸溜所の写真と共に、噛み砕いて説明していきます。
製麦
ウイスキー製造に欠かせない麦芽(モルト)を作る工程。
発芽させた大麦を乾燥させて成長を止めたものがモルトになります。乾燥させる燃料に泥炭(ピート)を使用することにより、独特のスモーキーフレーバーが生まれます。
朝ドラのマッサンもピート探しに苦労していましたが、ガイアフローさんではイギリスなどから直接モルトを輸入しています。
輸入されたモルトは、こちらのセパレーター(明治機械製)というマシンを使って、小石やゴミなどの異物を取り除きます。
海外から輸入されたきたモルトには、異物が混ざっていることも珍しくないとか。そのままモルトミルにかけると故障の原因となる為、このセパレーターで必ず異物を取り除きます。
こちらがモルトを粉砕するマシン。軽井沢蒸溜所より移設したポーティアス社製のモルトミルです。
異物を取り除かれたモルトは、こちらで3種類の細かさに粉砕されます。
一番右が粉砕前のモルト。次から荒い、中くらい、細かいものに分別されていきます。この割合が
30%:荒 60%:中 10%:細
となるのが最高の比率だそうです。
この割合を出す為に、機械の細かい設定をいじってなんとか出している状態みたいです。ウイスキー作りは苦労の連続ですね。
仕込み
モルトを細かく砕き、そこに温水を加えてお粥状にします。科学的な事はよくわかりませんが、モルトに含まれるデンプンを糖類に変えて、それを濾過し麦汁を作る工程をいうみたいです。
なんか重要っぽい工程ですね!(テキトー)
これは三宅製作所製の糖化槽。この中で粉砕した麦芽とお湯を混ぜて、甘い麦汁を作ります。麦芽が1トンに対してお湯の量は6000リットル。ものすごい量の麦汁が出来上がりますね。
内部はこんな感じになっていました。見学の日は、工場は稼働していなかったので、糖化槽の中は空っぽ。底までしっかりと見ることができました。
発酵
仕込みで作られた麦汁に酵母を加えて発酵させます。すると酵母は麦汁の糖を分解して、アルコールと炭酸ガスに変化させます。
酵母の種類は何千と存在するようですが、ガイアフローさんではたった一つの酵母のみで作っています。今後増えていくのかもしれません。
これがガイアフローさんで使用している、唯一の酵母(2017年8月現在)。
こちらはウッドワーク社製の発酵槽(ウォッシュバック)。5つある発酵槽のうちの4つはアメリカの松の木を使用していますが、残りの1つはなんと静岡の杉の木で作られています。
こちらが静岡の杉の木で作られた発酵槽。
見学時、工場は稼働していなかったので、水が張ってありました。空の状態で置いておくと、乾燥して発酵槽に隙間が空いてしまうんだそう。だから使用していない時は、写真のようにいつも水が張ってある状態になっているようです。
蒸溜
発酵終了後の麦汁は、アルコール度数6〜7&となった液体となり、これを「もろみ(ウォッシュ)」と呼びんですが、このウォッシュを蒸溜して、濃度の高いアルコールを作り出す工程を蒸溜と言います。
こちらは蒸溜の際に使用する、フォーサイス社製のポットスチルで、2014年からオーダーしていた特注品。
そしてこれは
世界で唯一、薪で蒸溜するタイプのポットスチルなんです!
こちらに薪をくべて蒸溜します。
長いウイスキーの歴史の中で、静岡のガイアフローさんが新たな方法でウイスキー作りにチャレンジをしてくれることが嬉しくてたまりません。
薪で蒸溜したウイスキーがどんな味わいになるか、楽しみに待ちます!
軽井沢蒸溜所のポットスチル
メディアでも話題になっていましたが、2012年に閉鎖となった軽井沢蒸溜所のポットスチルがここ静岡の蒸溜所にやってきて、三号機が修繕され稼働しています。
こちらがその三号機。一号機・二号機は全く使えなかった状態のようでしたが、使えるパーツなどを三号機に回し修繕し、生まれ変わっています。
軽井沢蒸溜所の最後の様子が、ガイアフローさんのブログで紹介されていました。
非常に興味深い内容です!
http://www.gaiaflow.co.jp/blog/event/833
熟成
蒸溜されたウイスキーは樽に入れられ、熟成されます。樽の中で熟成が進むと、ウイスキーは美しい琥珀色に変化し、樽の香りも移り美味しく育つんです。
その期間、最低でも3年は倉庫に貯蔵し熟成させなければいけないということで、今年作られたウイスキーが飲めるのは
2020年!
東京オリンピックイヤーに楽しめることができそうです!んー!むちゃくちゃ楽しみですね!
最後に
静岡蒸溜所を案内してくださったガイアフロー社長中村さんは、とてもわかりやくす説明をしてくださり、最初は
と言っていた息子も楽しんでいる様子でした。
今回の見学でさらにウイスキーが好きになりましたし、今度は実際にラインが動いている時に見学させて頂きたいですね!
この静岡蒸溜所は、今後間違いなく注目されるスポットになるでしょう!
こちらは軽井沢からやってきた展示用ポットスチル。日付が昭和33年になっているから、今から約60年前!?
施設名 | ガイアフロー静岡蒸溜所 |
住所 | 静岡県静岡市葵区落合555番地 |
TEL | 054-292-2555 |
営業時間 | 未定 |
一般公開はまだされておりません。公開の時期など詳細については、ガイアフローさんのブログでご確認ください。
http://www.gaiaflow.co.jp/blog/
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